母なる大地レシーナ大陸に今、一つの影が生み落とされようとしていた。
大陸の覇者ロアーナ教国の、厳格な戒律による統治は、長きに渡り三百余年。それが崩れ去ろうとしている。
 <破壊神ヴォルスタット>を盟主とする辺境の国家ヴォルド王国が、強き者が弱き者を駆逐するという、直情的とも言える国家理念は瞬くまに大陸を席巻し、大運河ハルワタートの東岸全域を支配するまでに至った。
 これにより<創造神ロアフィーナ>を擁する首都アムルでも、武の気運が高めざるを得ず、教国最強と謳われるアールマティ騎士団の入団試験が行われることと相成ったのである。
そこには、希望と情熱を持つ若者 <アス>の姿があった。

【レシーナ】

このレシーナは、様々な様式を見せる大陸である。森林と砂漠をあわせ持ち、山の頂は真っ白な寒冷にさらされながら、 谷には緑が育まれ、川のせせらぎが美しく聞こえる。この美しい大地に、かつては白き翼と、黒き翼が栄華を誇っていたという。
ところが神々の壮絶なる抗争《裁きの7日間》の末、白き翼が勝利し白き翼を持つ者たちはそのまま《神》と呼ばれるようになり、黒き翼の者たちは《魔》と呼ばれるようになった。
そして《魔》は神を名乗ることは許されず、辺境へと追いやられたという。
悠久の時を経た今、魔族を見かけることはほとんどなくなっている…。





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【ロアーナ】

この大陸の南西部に、あたかも鷲が翼を広げたかのような巨大な湖がある。サエーナ湖と呼ばれ、このかたわらを昔ながらの遊牧民が通い、点在する集落を 結ぶ交易路として発達していった。光の女神が降臨しなければ、この地域の民は、依然として農業と絹織物が伝統的な産業であっただろう。
 降臨した女神ロアフィーナの光に触れた人々は、信仰と信奉を誓った。神族は、絶対数こそ激減していたが、彼らの卓越した能力は依然として 人々の畏怖の対象であったのだ。 湖の近辺には次第に人が集まるようになり、いつしか人々は、信仰する神の名になぞらえて、自らをロアーナ公国と呼ぶようになった。
 ロアーナ公国は、ロアフィーナへの信仰こそが 民の救済であると説き、人々は善なる神を支持し信仰することにより、悪は敗北し、善が勝利するのだと説いた。厳格な戒律と、一神に対する信仰は、地域の根強い反発もあったが、 同時に民の結束と調和を促進し、国力の増加へとつながった。ロアーナは自らを教国と改名し、女神ロアフィーナの教義を布教させる国家へと移り変わり三百余年が経った。



【ヴォルド】

マナフより北東、大運河ハルワタートを渡った高地にアシャと呼ばれる村落があった。寒気にみまわれているこの地では、必然的に火の使用頻度が高まる。これが金属細工の産業へと発達していった。 しかし武器や防具などを量産するようになると、ロアーナ教国はアシャに対して強烈な警告文を送りつけた。ロアーナの戒律では、首都アムル以外での武器や防具の生産は厳に禁じられている。ロアーナの行動は 当然であった。
 しかしアシャは、弁舌巧みにロアーナと交渉し、武具の6割の上納と売上税という条件で、アシャの権益を認めさせたのである。これによりアシャは、ロアーナと辺境を繋ぐ交易の中心となった。自治領主を選出し自ら内政を行い、アムルに次ぐ人口を有する交易国家として発展していった。
 アシャとロアーナとの交易が開かれてから百年が経ったとき不穏な空気が、アシャ周辺を覆い始めていた。 ロアーナに上納された武具の品質低下、また税から逆算された販売された武具と、 内在するはずの武具の数が合わないことが発覚すると、ロアーナ教国は一挙に武力介入を行った。
 その一年後、盟主ヴィンスフェルトは反乱分子を統合しアシャより東方へ、極寒のトリタ山脈を越えた地にヴォルド王国を建国した。軍神ヴォルスタットの信仰のもと圧倒的な武器と戦闘力を誇り、ロアーナ直轄の地を次々と支配していった…。

【アムル】

ロアーナ教国の首都。東には激流の大運河ハルワタート、南には灼熱の広大な砂漠ラピス、そして北には精霊の支配する深い森ジャヒーが存在しており、他民族の進入を阻む天然の要塞である。

【マナフ】

アムルの北、深い森ジャヒーを抜けたところにあり、周辺を肥沃なマナフ平野に囲まれている。マナフの野菜や果物は有名で、首都のアムルまでわざわざ運ばれて売られている。

【アシャ】

マナフより北東、大運河ハルワタートを渡った高地に存在し、かつてはアムルに次ぐ人口を有する交易都市であったが、今では廃村となってしまっている。

【アーズ】

ヴォルド王国の首都。アシャより東方へ、極寒のトリタ山脈を越えたところにある。周辺にはめぼしい資源がなく荒んでいる。



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